骨盤のゆがみによる影響や骨盤矯正に関する基礎知識について

骨盤にゆがみが生じると知らず知らずのうちに筋肉が凝り固まり、体にさまざまな不調が生じると言われています。そんな時に必要とされるのが、今回紹介する「骨盤矯正」です。
骨盤矯正は、骨盤のゆがみを整え、肩こりや腰痛など体に生じるあらゆる不調を改善にみちびくための施術法です。テレビや雑誌などでもよく耳にする骨盤矯正ですが、骨盤のゆがみが体に良いと言えないことは何となくわかっていても、具体的にどのような影響があるのかよく知らない…という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、骨盤がゆがむことで考えられる体への影響や、整体などで行われている骨盤矯正の基礎知識について色々紹介していきます。

骨盤がゆがむと体にどのような影響があるの?

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骨盤矯正について紹介する前に、そもそも骨盤がゆがむと体にどのような影響があるのか?について見ていきます。
骨盤は、背骨の腰の部分の下にある仙骨から、腸骨・恥骨・坐骨などの骨によって構成されています。上半身と下半身をつなぎ、内臓を支える重要な役割を担う骨盤は、男性よりも女性のほうが、幅が広めで柔軟なつくりになっているのが特徴です。
さらに、女性は、男性にくらべて骨盤を支える筋肉量が少なく、柔軟性に優れたつくりになっていることから、より骨盤にゆがみが生じやすいと言われています。
そこでまずは、骨盤のゆがみと関連して起こる可能性のある体の不調について紹介します。

骨盤のゆがみによる冷え性やむくみ

多くの女性が冷え性やむくみといった症状に悩まされていますが、それらの症状を引き起こす原因のひとつとして考えられているのが骨盤のゆがみです。骨盤にゆがみがあると、筋肉に大きな負担がかかります。大きな負担がかかった筋肉は緊張してこり固まり、それによって血流が悪くなると言われています。下肢への血流が悪くなると冷えの原因となりますし、血行不良が原因で老廃物がたまってしまうと、むくみにつながってしまいます。

骨盤のゆがみによる肩こりや首こり

骨盤は、背骨を支える土台です。骨盤がゆがむと、自然なカーブを描いていた背骨が乱れる恐れがあります。背骨がゆがむと、背骨と周囲の関節の動きに関係している筋肉に大きな負担がかかります。負担がかかった筋肉は部分的に硬くなる恐れがあり、それが原因で首回りの筋肉や肩甲骨周りの筋肉がこり固まった状態となり、肩こりや首こりにつながる可能性があります。

骨盤のゆがみによる腰痛

骨盤のゆがみが原因で引き起こされる不調として多いのが、腰痛です。骨盤がゆがみ、前傾の状態になると、腰椎に余計な力が加わり椎間板が変形したことで神経が刺激され、痛みなどの症状が生じる恐れがあります。また、骨盤がゆがむと腰周りの筋肉に大きな負担がかかってしまうため、筋肉が緊張して硬くなることで腰に痛みが生じることもあります。

骨盤のゆがみによる下半身太り

背骨や股関節がつながっている骨盤にゆがみが生じると、その周囲を支えている筋肉が緊張した状態となり、さらに姿勢が悪くなる恐れがあります。姿勢が悪いと血流やリンパを圧迫してしまうため、老廃物を溜め込みやすい体となってむくみにつながり、下半身太りの原因となると言われています。


ここでは、骨盤のゆがみが原因で生じる可能性のある体の不調を4つ紹介しましたが、この他にも、便秘や生理不順、尿漏れ、産後太りなど、骨盤のゆがみが原因となってさまざまな体の不調を引き起こす恐れがあります。
病院でMRI検査やレントゲン検査を受けて異常なしと言われたけど、最近体の調子が優れない…、肩こりや腰痛の症状が長く続いている…、と感じている時は、もしかしたら骨盤のゆがみが体の不調につながっているのかもしれません。
骨盤のゆがみは、日頃から脚を組んで座る癖がある。うつ伏せで寝る。左右どちらかの足に体重をかけて立つことが多い。バックを片方の肩にだけかける。猫背の姿勢で長時間デスクワークをする。など、さまざまな原因によって起こると言われています。そのため、骨盤のゆがみを引き起こす原因になりやすい習慣を見直して、改善にみちびくことも大切です。
さらに、整体や整骨院で行われている骨盤矯正を受けて、ズレてしまった骨盤を正しい位置に調整することが出来れば、より効率的に体の不調を改善につなげられるかもしれません。

整体などで行われている骨盤矯正とは?

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骨盤矯正とは、本来ある位置からズレてしまっている骨盤を主に手技により正しい位置に調整する施術法です。骨盤のゆがみを解消することで、肩こりや腰痛、冷え症、むくみなど、あらゆる体の不調が改善に向かうといった効果が期待できます。

整体で行われる骨盤矯正の主な施術内容

脚を組んだり、一方の足に体重をかけて立ったりなど、日常生活における悪い習慣が原因で骨盤が前後や左右に歪み、肩こりや首こり、腰痛、むくみ、冷え症、生理痛、便秘などさまざまな体の不調が生じやすくなります。
整体で行われる骨盤矯正は、歪みが生じている骨盤に対して手で圧を加えたり、歪みを引き起こす原因となっている筋肉に働きかけたりすることで、ズレた骨盤を正しい位置へと調整していきます。整体では、骨盤矯正の専門家による施術を受けられるので、正しい施術の元、骨盤の歪みをより効率的に改善にみちびくことが出来ると期待されています。
長い時間をかけて徐々に骨盤にゆがみが生じる場合が多いため、一度の施術で完全に体の不調が改善されるわけではありません。そのため、骨盤矯正によりズレてしまっている骨盤を正しい位置へと導くだけなく、骨盤がゆがむ原因と考えられる悪い癖や習慣を意識的に見直していくことも大切です。骨盤矯正と意識的な働きかけを長期的なスパンで継続しておこなうことで、少しずつ体の不調を改善に導くことが必要といえます。

骨盤矯正が必要?骨盤のゆがみをセルフチェックする方法

見た目だけでは骨盤がゆがんでいるかどうかを確認するのが難しいため、骨盤矯正を受けた方が良いのかどうか判断に迷っている人も多いのではないでしょうか。自分は大丈夫と思っていても、日々の習慣や姿勢の悪さによって少しずつ骨盤がゆがむケースもあるため、ここでは骨盤のゆがみをセルフチェックする方法を紹介します。
骨盤のゆがみは、足の開き方から確認できます。まず、床に自然に足を伸ばした状態で座ります。両方のかかとを合わせたときに、つま先とかかとが自然な角度(80~90度程度)で開いているのが良いですが、角度が大きく開いている、あるいは一方だけ角度が開きすぎている、閉じ過ぎるときは骨盤がずれている可能性が高いです。

骨盤のゆがみを予防する方法

骨盤矯正で正しい位置に調整した骨盤をそのままの状態で維持して、ゆがみを防止するために覚えておきたい方法について簡単に紹介します。
骨盤のゆがみの原因のひとつに、日頃の悪い癖や習慣などが関係していると言われています。たとえば、座るときに足を組んだり、横座りの姿勢を長時間続けたり、片方の肩にだけバッグをかけたりすることが多い人は、左右どちらか一方にだけ負担がかからないように注意して、正しい姿勢を心がけることが大切です。
筋力が低下すると骨盤や背骨を支えられなくなり、骨盤がゆがむ恐れがあります。運動不足と感じている人は、定期的に運動を行うことで骨盤を支える筋力を鍛えることが大切です。また、筋肉が硬くなると骨盤にゆがみが生じる恐れがあるため、適度な運動に加え、ストレッチを効果的に取り入れることで筋肉が硬くなるのを予防します。



骨盤がゆがむと体のあらゆる部位に痛みや不調をきたす恐れがあります。意識的に姿勢を正す、筋力を高めるために適度な運動をして骨盤のゆがみを予防することも大切ですが、整体などで行われている骨盤矯正を利用して効率的に骨盤のゆがみを改善していくのもひとつの方法です。